矯正歯科Orthodontic
担当歯科医師より
矯正治療は他の一般治療に比べて時間がかかります。始めたいと思っていても、様々な不安や疑問があって、なかなか相談もできずに治療に踏み出すきっかけがない方も多いのではないでしょうか。
もしそんな方がこのページをご覧になっていましたら、まずは気軽に、相談にお越しになってみてください。無理やり治療を進めることはありませんのでご安心ください。
気になることは、患者さんにご理解・ご納得いただけるまで、丁寧に説明いたします。
矯正治療は見た目だけでなく、お口そして全身の健康にとても良い影響を与えます。
ぜひご自身の健康のためにも、始めてみませんか?
協力しながら、一緒に綺麗で健康的な歯並びを作っていきましょう。
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- ■ 経歴
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2010年 神奈川歯科大学 卒業
2012年 明海大学歯科矯正学講座 入局
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- ■ 所属学会
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日本矯正歯科学会
日本顎変形症学会
不正咬合の種類
不正咬合(ふせいこうごう)とは?
正しい歯並び・かみ合わせを正常咬合というのに対して、そこからずれた歯並び・かみ合わせを不正咬合といいます。
不正咬合にはいくつかの種類があり、大きく分けると、下記の2つがあります。
●顎(上のあご)や下顎(下のあご)といった顎の大きさや位置に問題がある骨格の不正
●歯がでこぼこしているというような歯の不正
※骨格の問題・歯の問題・両者があわさっている場合などがあります
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- 叢生(そうせい)
- 歯がでこぼこにはえている
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- 空隙(くうげき)
- すき間がある
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- 前歯の前突(ぜんとつ)
- 歯がでこぼこにはえている
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- 反対咬合(はんたいこうごう)
- かみ合わせが逆
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- 過蓋咬合(かがくこうごう)
- かみ合わせが深い
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- 開咬(かいこう)
- かみ合っていない
矯正治療の時期と目標
ご相談されたい方の年齢を当てはめてみてください。
歯並びの治療開始時期は、その症例の状態によって異なりますので、一概に何歳からが良いといったことは当てはまりません。
ただ、お子さんの場合は、成長発育を利用することによって無理なく治療をおこなうことができる場合もあります(早期治療・第一期治療)。
そのため、前歯のはえかわった時期に矯正相談を受けられるのがひとつの目安となります。
第一期治療を受けて顎や歯列の治療を受けた後、定期的に様子をみていき、永久歯列になったら、第二期治療で全部の永久歯の歯並びを治すことになります。
治療の流れ
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- STEP 1
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初診相談
まずは歯並びを見させていただき、お悩みやご希望を伺います。
その上で、でき得る治療や治療概要をご説明します。
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- STEP 2
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検査
初診後、治療を前向きにご検討される方には詳細の検査を行います。
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- STEP 3
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診断・説明
検査で得た情報を分析・診断し、詳細を説明いたします。
治療計画に納得いただけましたら、次回から治療を始めます。- ●顎骨の状態、咬み合わせなどの検査結果
- ●治療の目標
- ●治療方法、使用装置
- ●治療スケジュール
- ●治療費、支払い方法
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- STEP 4
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治療開始
むし歯・歯周病がある場合は歯を動かす前に事前治療を行います。口腔内が健康な状態になったら、歯を動かす治療、保定する治療と段階を踏んでいきます。
治療期間は口腔内の状態により異なります。
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- STEP 5
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経過観察
綺麗な歯並びが整って、保定された後も、できるだけ定期検診にお越しいただくことをおすすめしています。
かみ合わせは日々変動していますので、正しいかみ合わせを保つことで、良い歯並びが維持できます。
治療の流れの例(第一期治療・二期治療をおこなった場合)
第一期治療
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- STEP 1初診時
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かみ合わせが逆(反対咬合)の状態です。
このときは乳歯と永久歯が存在している混合歯列期です。
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- STEP 2治療開始
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第一期治療として上あごを前に大きくする治療をしています。
矯正治療の装置のご紹介
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● ヘッドギアー
上の顎の成長を抑制したり奥歯を動かしたりする装置です。
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● プロトラクター
上の顎の成長を促進する装置です
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● チンキャップ
下の顎の成長の向きをかえる装置です
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● ブラケット装置
メタルブラケット(金属製)
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審美ブラケット(セラミック・プラスチック製)
● その他
他にも、歯並びに合わせた様々な装置があります。
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- STEP 3経過観察
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反対咬合は改善されました。継続して、永久歯列期まで様子を見ます。
第二期治療
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- STEP 4ブラケット治療の開始
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マルチブラケット装置を使用した、第二期治療を開始します。
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- STEP 5保定
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かみ合わせが良くなったらブラケットを外し、保定装置を使用します。
保定が確認できたら、以後は定期検診で経過を見ていきます。
● 保定装置
他にも、歯並びに合わせた様々な装置があります。
最後に
矯正治療は、むし歯の治療などと違い、期間がかかります。
根気よく、使用すべき装置を正しく使用し、はじめて治療が成功するといえるでしょう。
自分でどうしても治したいという強い意志があるかどうかが、治療の成否の大きな決め手です。
またお子さんであれば、家族のみんなで歯みがきの習慣をつけたり、励ましてあげることが治療の成功には大切です。
矯正治療を検討されている方は、どうぞ気軽にご相談ください。