歯周病Periodontal Disease
「セルフケア」と
「定期的な検診」で
歯周病予防を
歯ぐきから出血がある
強い口臭が気になる
歯ブラシを当てると、出血がある
朝起きると口の中がネバネバする
歯が長く見える
このような症状がある場合には歯周病の可能性があります。
早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
歯周病とは
歯周病はお口の中の細菌感染症で、汚れの中で増殖した細菌が炎症を引き起こす疾患です。炎症が歯ぐきだけの場合は「歯肉炎」で、炎症が歯の周りの組織まで及ぶと「歯周炎」になります。
初期の段階はほとんど自覚症状がなく、いつの間にか進行してしますこともあり、手遅れになるほど悪化すると、歯を支える組織を溶かし、歯がグラグラになって抜け落ちてしまうケースもあります。
また、歯周病はお口の中の病気だけでなく、炎症が強くなると血管を通して細菌が全身に悪影響を及ぼすため、早めの治療が必要です。糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎、動脈硬化などの疾患へつながります。
歯周病の治療
歯周病の治療は症状によって段階的に行われます。初期の治療を「歯周基本治療」といい、主に歯をクリーニングすることが治療になり、毎日のセルフケアも重要になります。
症状が進行した場合は「歯周外科治療」が必要です。
それぞれわかりやすく解説します。
歯周基本治療
歯周基本治療で行うことは次の通りです。
プラークコントロール
スケーリング
歯周病の治療は、細菌が潜むプラークをしっかり落とすことが大切です。プラークコントロールは、日頃の歯磨きや、定期検診で受けるクリーニングで行います。
セルフケアの際は、歯ブラシを歯ぐきの境目に45度位に当てて、1～2本ずつ細かく汚れをとしましょう。歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れが落としにくいため、デンタルフロスは歯間ブラシなどの補助清掃用具を使って汚れを落としてください。
スケーリングは、歯科医院で歯科衛生士が行います。歯の表面や歯周ポケットの浅い部分についている歯石を、専用の器具を使用して取り除きます。
歯周外科治療
歯周病が重症化した時は、再生療法や外科手術が必要です。
外科手術では、歯ぐきを少し切開して、目で見ながら、歯根についている歯石や感染物質を取り除きます。
また、歯周組織の破壊が進行している場合には、骨の再生を促す「歯周再生療法」を選択します。
再生療法は、歯ぐきを切開して歯根に着いている歯石や汚れを取り除き、タンパク質を含む「エムドゲインゲル」を塗布して歯ぐきを縫合し、歯周組織の再生を促す治療です。
歯周病が手遅れになると？
歯周病になったからといって、すぐに手遅れになるわけではありません。
歯周病には進行段階があり、軽度の段階では汚れをしっかり取り除き、十分なセルフケアを行うと歯周病は安定します。
しかし、歯周病が悪化して中程度～重度になると、歯ぐきの炎症だけでなく、歯周組織にも炎症が及び歯を支えている骨も溶かしてしまいます。
支えが減少した歯はグラグラしたり、最悪の場合抜け落ちてしたりしてしまうことも。
歯周病は初期の段階では自覚症状が少ないため、そうなる前に定期的に検診を受けて歯周病を予防しましょう。
歯周病の見分け方
歯周病の症状を理解していると、自分の歯ぐきを観察することで「歯周病かもしれない？」と疑いを持つことができます。
次のような症状がある方は、歯科医院を受診してください。
歯ぐきからの出血
歯ぐきの炎症が起きると、歯ブラシを当てると出血します。出血や腫れがみられる場合は、歯ぐきに炎症が起きている可能性がありますので、歯周病を疑います。
強い口臭がある
歯ぐきの境目の歯周ポケットで歯周病菌が増殖していると、毒素を排出するため、強い口臭がします。メチルカプタンというガスが発生し、生臭いにおいになる傾向です。
口臭の原因はさまざまですが、強い口臭が続く場合には歯周病の可能性があります。
歯が長くなったように見える
歯周病で歯ぐきが退縮すると、歯が伸びたように見えます。以前より歯の白い部分が多くなったと感じる場合は要注意です。早めに受診しましょう。放っておくと歯が抜ける原因になります。
歯周病治療は
初石デンタルクリニックへ
流山市の「初石デンタルクリニック」では、歯周病治療にも力を入れており、患者さんの症状に合わせて治療を行います。
歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、いつの間にか進行してしまうことも少なくありません。そのため、定期的に検診をしてお口の中の汚れを除去し、予防することが大切です。
歯周病でお困りの方はお気軽に当院までご相談ください。