ブログBlog
ブログ
-
-
“インプラントを否定も肯定もしない、何故ならしっかり作った入れ歯はインプラント同様しっかり噛めるから。”
2017.01.16(月)
世の中には“インプラント積極派”と“インプラント否定派(入れ歯派?)”の歯医者さんがいらっしゃる様に聞きます。
かく言う私は…結論から言うとそのどちらでもありません。(消極的肯定派とでも言いましょうか…)インプラント治療は無くなった歯を作る上で一つの選択肢としては非常に優れたツールです。
「インプラントを否定はしません、但し私は義歯と噛み合わせが専門です。」
という事です。
当院ではインプラントの正しいリスクとメリットをわかってもらった上で患者さんが希望されるなら、何百症例も経験のあるインプラント専門医に手術処置をして貰う体制を整えています。
しかし需要は極端に少ないです。
何故なら…
“正しく製作された義歯ならインプラントと同様以上にしっかり噛める”から。
様々なメディアでも書かれていますが、インプラントのメリットとリスクについて話をしておきます。
—————————
インプラントのメリット
—————————
①面倒な取り外しが無い。
取り外しの義歯と違い、食後外して磨いてまた口の中に戻すと言う面倒な作業をせずに済みます。(但し、天然の歯に比べ歯周病で抜けてしまうリスクが非常に高いので、歯ブラシにはより気を遣わないといけなくなります。)
②ちゃんと作られていない入れ歯よりはよく噛める。
③しっかり作れば、見た目が天然の歯に近い。
—————————
インプラントのデメリット
—————————
①手術が必要
大げさに聞こえますが、さほど大きな手術にはならず、基本的には日帰りです。
②治療期間がかかってしまう。
手術後、固定の確認などが必要なので、数ヶ月の期間が通常かかります。
③費用が高額
保険外診療になります。
以上を説明した上で御納得なさる方はインプラント治療をなさると良いと思います。
私個人的な意見を言いますと、「ちゃんと噛める義歯を作って、半年以上は使って貰い其れでもそれ以外の方法を望むならインプラント処置をする」と言うのが無難ではないかと思うのですが…。
次回は“100%の医療って何だろう…”を考えていきたく思います。