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一見、歯医者さんとは関係ない話
2020.01.12(日)
私は15年くらい古武道の稽古をしています。
古武道と言っても中々ピンと来ない方が多いと思います。ジャンル(徒手のみのものや様々な道具を使うものなど)も流派(有名どころで“柳生流”とか、“北辰一刀流”とか)も色々あって、私の場合は剣術全般を教わっています。(肩書きは居合道、錬士六段です、笑)
総じて日本の武道は全体のバランスを感じ取り、最小の力や動きで大きな外力を得ようとするイメージが強いです。
勿論、無から大きなエネルギーを取り出せるわけではありません。普段人間が無意識に使っている無駄なエネルギーを目的に沿った形に集中させる…理系的に言うなら、永久機関を作るのではなく、熱効率の非常に高い機関を体内に作る、と言うイメージでしょうか?
その中で骨格や筋肉の動き方や力の入り方を
①解剖学的に学ぶ部分
②実際に動きに触れて力学的に感じる部分
この二つが上手く脳内で合致すると汎用性の高い動きが身につくようになると思います。
さて、私はかみ合わせの認定医でよくバランスの悪くなったかみ合わせの治療を行います。顎の骨が一番自然に動こうとした時に、歯列が邪魔をして調和の取れた噛み方ができなくなってしまっている部分を補正するのが治療の主旨です。
この、自然な顎の動きを私の場合は古武道的な観点から再現性のある動きとして抽出する事を行っています。
思いつきではじめた古武道も自分の本職に有機的につながる部分があった事は私の歯科医師人生ではかなりの僥倖でした。どんな事でも継続していると、何かしらの役には立つものだなぁと実感です。
昨年末、お諏訪様(流山諏訪神社)で、地元に感謝の意を込めて古武道の奉納縁武(演武)をさせて頂きました。